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台風21号被害で学んだこと。

先日の台風21号により、丸2日ほど停電と断水で事務所はおろか、日常生活もままならない日を過ごしました。
今回の被災を受けて、私自身が痛感したことや気付かされたことを忘れないように自戒の意味も込めて書いていきたいと思います。

1、仕事について
今回の台風は非常に大型ということは事前にニュースで知っていましたし、顧問先さまもお休みにしている事業所が多かったので事務所は閉めても問題ないと考え、自宅にて作業をしていました。
(前日の段階ではこの日が締め切りの案件があったので午前中は業務の予定だったのを、朝になってから取引先さまに休んでいいとの連絡をいただいてからの判断でした。)
ご連絡を頂いていなければ、もっと大変なことになっていた可能性が高いです。
危ないと思ったら、しっかりと仕事を断る勇気は持たなくてはいけないと感じました。
ケガをしては、命を落としては、それこそ責任なんて果たせないという事を今後はもっと真剣に考えたいと思います。

2、住まいについて
私は親の家も兄家族の家も近く、近居である利点としてはすぐに安否確認ができること、また、助け合いが容易であることがありました。
逆に欠点としては、近居であるがゆえに全員が同時に被災してしまうことでした。
全宅で停電、マンションである私の自宅と両親宅は断水。兄宅は幸いにも戸建てだったので水は止まることはなく、このおかげで給水にはさして大きな不便を感じることなく過ごせましたが、これで兄宅もマンションで同じく断水状態だったらと思うと本当にぞっとします。。。
生後1か月の子供がいるので、哺乳瓶の洗浄や消毒、ミルクを作るための清潔な水がどうしても必要でした。
また、高層階に住んでいる両親宅は風の被害が大きく、飛来物によってベランダの損傷が著しく、いつ窓ガラスを突き破ってくるかもわからない危険な状態でした。(実際にお隣さん宅は飛来物でガラスが破損していました)
また、停電によってエレベーターも止まっているため、給水タンクを担いでの階段昇降もとても大変で、今後のことを考えると高齢な両親にとっては階層の見直しも必要だと感じました。

3、食糧について
防災意識が低かったので、非常食の備えはありませんでした。ただ、飲料水に関してはもともとストックを多めで生活していたため、飲むものに関しての心配はありませんでした。
問題は食糧です。私自身がインスタント食品が得意ではないため、我が家にはほとんどそういったものはありません。
私がなにかの折にご飯の用意をしてあげられない時のための夫の非常食としてのストックがわずかにあるばかりです。
なので、電気と水道が止まってしまうと冷蔵庫の食品は腐ってしまうし、料理もままなりません。
今回はガスは使えたので、兄宅にて給水してきた水とガスでなんとか料理を作ることは可能でしたが、今後は必ず非常食もせめて家族全員が1週間程度は食べていけるだけのものが必要なのではないかと感じました。

4、備品について
防災リュックなるものの装備は特別にはそなえていませんでした。どこかでもらってきたLEDライトと私の趣味で集めていたアロマキャンドルで明かりは十分にとれましたが、電気と水が無い中では暑さを凌ぐことが出来ません。
小さな子供たちにとっては熱中症の危険もあり死活問題です。
今回は濡れたタオルでマメに体をふいてあげたり、扇子で扇ぎ続ける事でなんとかギリギリ耐えきることが出来ましたがこれも何日も続いては私も夜中ずっと眠らずに扇ぎ続けるなんて不可能です。
電池で動く小型の扇風機でもあれば、せめて夜だけでも私もちゃんと睡眠をとることが出来たのではないかと考えます。
同様に、冬であった場合はカイロのストックが必要だと思いました。
また、同じく必須のものとしてはモバイルバッテリーですね。
電気が止まってしまうとテレビも見れず、現状の把握が難しくなります。給水所の情報等も携帯からしか入手することができません。
この状態で携帯の充電が切れてしまうと全ての情報源は断たれ、救助を求めることすらままなりません。
モバイルバッテリーは命綱だと思いました。これはケチケチせずに良い物を備え付けておくべきでしょう。

以上が今回の被災生活から少し落ち着いた状況の中で私が感じたことです。
天災はいつ、どのような規模で起こるのかわかりません。日ごろの備えが大切とはわかっていても、「まぁ大丈夫だろう」と思ってしまうものです。実際に私もそうでした。
今回はたまたまなんとかなっただけだということを肝に命じて、これからはしっかりと家族を守るための準備をしたいと思います。

現在もまだ停電が続いている地域もあります。北海道の震災にて被災している方もいらっしゃいます。
これ以上被害が大きくなることのないよう、少しでも状況がよくなるよう、心から願うばかりです。