権利があるということは。

確定申告もようやくメドがつき、一安心している德留行政書士事務所です。

最近よく考えていることがあります。それは行政書士試験を受けるために初めて法律というものを学びだした時にもよく考えていたことなのですが、<権利と義務>についてです。

売買契約の時で考えるとわかりやすいのですが、何か物を買う時に購入者はこれをくださいと言い、販売者がわかりましたと言う。そうすると売買契約は完了して、双方に権利と義務が発生する。

購入者には金銭支払い義務が発生し、また、商品を引き渡せという権利が発生する。

販売者には商品の引渡し義務が発生し、また、金銭を支払えという権利が発生する。

簡単に書くと、権利が発生する時には必ず義務が発生し、誰かが権利を主張する時にはその相手にもまた主張すべき権利があるということです。

これが<正義の概念>と近いなぁと私は感じるのです。

 

正義のヒーローは地球の平和のために悪の支配者と戦う。

悪の支配者は自分の世界の平和のために正義のヒーローと戦う。

簡単に言えばバイ○ンマンは本当に悪なのか?ということですよ。彼が戦わなければ例えばカビル○ルンとかは滅ぼされてしまうわけですよね?ただ生きているだけなのに地球にとっては害悪だから。

かといってアンパ○マンも地球のために必死なわけで。

 

我々行政書士は人の権利義務に関わる仕事を多く扱います。

だからこそ、権利とは何か、義務とは何かということを常に考えさせられます。

権利を得るって単純に良いこと、得なことだと、私は法律を知るまでは漠然と思っていました。

ですが、学べば学ぶほど、経験を積めば積むほど、権利を持つことの大変さ、権利を主張することの怖さをいうものを感じるようになりました。

1人でも多くの人が、ほんのわずかでも権利の裏に潜む義務を、相手方の立場から見た権利を、考えることができたなら世界はもっと平和になるのではないかと思います。

私もイチ行政書士として、少しでもそのお手伝いが出来ればいいなぁと考えています。