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開業を決めた今から準備が出来ること。

行政書士試験が終わり、開業を決めている方は登録が出来るようになる4月まで落ち着かない日を過ごしていることと思います。

もし既に開業する事を決めているのであれば、せっかく今この時間がある時に何もしないのはもったいないです。

出来る事から準備を進めていきましょう。

何から始めればいいのかわからないという方は、以下の中から自分に必要だと思う事だけを選択して取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

事務所経営に関する準備

開業をするということは自営業者になるということです。

既に自営業経験のある方であればここはもう必要の無いことですが、そもそも自営業自体が初めてであるという方は今のうちにここの部分を整えていきましょう。

細かく上げるときりがないので、事務所経営のために必要な準備を思いつく限りにざっくりと羅列してみたいと思います。

 

・事業計画書、予算書の作成 ・事務所開業地の検討 ・事務所予定地周辺のマーケティング ・事務所(予定地)周辺の同業者、他士業へのご挨拶 ・事務所の帳簿、会計ソフトの検討及び導入 ・事務所内設備品の検討及び購入 ・固定電話と携帯電話及び通信回線の検討 ・(HPを作成する方は)ドメインの取得 ・(小さいお子様がいらっしゃる方は)病児保育園や一時保育先の確保 等

 

この他にも簿記3級程度の知識は必須であるとか、マーケティングだ、SEOだ、と学んでおくべきことをあげるとキリがないですし、人それぞれ、戦略によって考え方も大きく異なってくる部分ではありますので知識としての準備の部分はあえて除外しています。

知識の部分はご自分で必要と思う部分を自主的に強化していくほうが後悔は少ないのではないでしょうか。

 

事務所運営に関する準備

まだ行政書士登録していない間であっても、運営に関する準備で出来る事はたくさんあります。

というよりもここの部分を今の間にしっかり準備することが出来ればかなりのスタートダッシュが切れると思います。

事前準備というのはどんなにしてもし過ぎるなんてことはないと私は考えています。

結果として必要の無かった準備というものは存在しますが、あくまでそれは結果論なのでふたを開けてみなければわからないことの方が多く、また、準備があるということ自体が心にゆとりを持たせてくれるので、ある種お守りのような効果もあると思います。

事前準備が無くて土壇場で慌てる、慌てた結果なんらかのミスが起こるなんて状況を避けるためにも時間にゆとりのある内に少しでも多くの事を進めましょう。

 

・業務フローの検討及び確立 ・業務フローの中で発生する必要書面のひな形作成 ・報酬額の調査、検討、報酬額一覧表の作成 ・専門業務とする分野で業務上必要となる手引き及びひな形の収集 ・専門とする分野で必要となる関連企業(他士業)提携先の確保 ・(HPを作成するなら)HPに記載するコンテンツ及び文章の作成 等

 

ここでも前段と同じく知識の部分は除外しています。

ですが、これだけでも全部を実際に行なうとなればかなりの時間と労力がかかります。

そこに専門とする業務の実務の勉強まで加えるととても他の事には手が回らないという声を今までの開業志望者からも多く聞きました。

お勤めの方でお仕事をしながら準備をするのであれば尚更、これだけのことを準備する時間も十分にはとれないことと思います。

 

まとめ

事前に準備出来ることとしてこれだけの事を列挙してみましたが、これを絶対にしなければならないということではありません。

自分の事業計画に照らし合わせて、やっておいた方がいいなというものがあれば先にやっておけば楽ですよという趣旨のものです。

人によって、事業内容によって、必要なものと不要なものは大きく変わります。

自分にとって必要なものだけを取捨選択し、また、それらに優先順位をつけ、隙間時間でコツコツと作業をこなしていくというのは開業後の訓練にもなります。

行政書士業務はわりとマルチタスクで動かなければならないことが多いので、どんな場合でも先に手を付けたものを1つずつ終わらせてからでなければ次に取り掛かれないとなると、かなり業務の受注量に制限をかけなくてはなりません。

そういった適正の部分もよく考えて、自分が専門とする業務は考えていけると失敗リスクは少しは減らせるのではないかと思います。