お誕生日にコンサートへ。

母の誕生日のお祝いに日本センチュリー交響楽団のコンサートへ行ってまいりました。

なんでコンサートなのかと言いますと、クラシックコンサートはライブなどと違って少し敷居が高いような気もしていたのですが、もともと音楽は好きだし、ピアノも習ってましたのでクラシック音楽は子供のころから聞いていたので一度生の演奏を聞いてみたいと考えていたのでいい機会かと思ったのです。

それともうひとつ理由があります。それは母の病気です。

母は病気のため、視覚が悪くなってきています。先月の検診で両目が既に病に冒されていることが判明し、こうなってしまうといつ視界が断たれるかはわからず、治療法も無いと言われています。

しばらく母は塞ぎこんでいて、今もそのことをうまく受け止めるのは難しいようでしたので、何か新しい楽しみを見つけることはできないかとずっと私は考えていて、たとえ目が見えなくなっても音楽であれば趣味として続けられるのではないかと考えたのです。

その足掛かりとしてまずはコンサートに招待し、母が楽しめるかどうか、目が見えなくなっても続けることは可能かどうか、確かめたかったのです。

 

行ってみて本当に良かったです。母もとても楽しんでくれましたし、私自身も楽しみました。

曲目も有名なものばかりだったので初心者の私と母でも、持っている知識と重ねて聴くこともできましたし、何より、その音楽にのせられた物語を音だけで感じ取れるということはとても貴重な体験でした。

音の広がりで感情を表現できるというのは純粋にすごいなぁと。。。

私なんて言葉を重ねてもうまく感情を表現できないことも多いのに、やはりアーティストというのは選ばれし人のみが就くことのできる職業なのですね。

母の目がいつ悪化するのかは誰にもわかりませんが、見えているうちにできることを少しでも多く、見えなくなってもできることのための準備を少しでも、重ねていきたいと思います。