結婚、離婚。

友人から来月入籍するという嬉しい報告をいただきました。

もうすでに新居に引っ越し、新生活は始まっているとのこと。

また、別のところでは夫婦間で別居を始めたとの話も聞きました。

行政書士の業務にも結婚や離婚に因んだものがいくつかあります。

結婚に関するものとしてはマイナーですが、恋人同士が結婚の約束をした時に作成する

「結婚契約書」くらいしか現在私は知りませんが・・・。

離婚に伴う書類作成は広く知れ渡っているところだと思います。

 

一度は夫婦として愛を誓い合い家族になった仲なのに、最後は権利義務を紙切れに

記すことで終わるというのは寂しすぎるという感覚のお話も聞いたことがありますし、

また、新しい生活を始めたいから離婚するのに後からもめ事が起こるのはイヤだから

権利関係はきちんとしたいという意見も聞きます。

いずれにしても切実な話しであることは間違いなく、また、知っているのと知らないのでは

今後の生活の展開が大いに変わってしまうこともあるのが離婚協議書というもの。

 

そんな大切なことにも関わらず、離婚協議書を弁護士さんに頼むのは敷居も金額も

高いから諦めるという方もまだまだ多くいるように見受けられます。

そんな時には行政書士が役に立つのですが、やはりメリットもあればデメリットもあります。

行政書士は弁護士と違い非弁行為というものができません。

分かりやすくするため極端な言い方をしてしまうと、

「離婚をすることが決まり、こういう条件で配偶者と話がついたので離婚協議書を作成して欲しい。」

ならば問題なく書類を作成できるし、費用もずいぶん安くつきます。

しかし、例えば、

「離婚したいと思っているんですが、どうしたら相手方からたくさんお金をとれますか?」

こういった相談の場合、例えば夫婦関係破綻の事項などをこちらから聞いたりして、

相手の不利な行為、相談者の有利な行為を積み重ねていき、どういった法律構成を立てるか

というのは相談者を庇って法律を行使する行為となってしまうので弁護士でないとできないわけです。

ですが更に言うと、

「配偶者が3年前から不貞行為を働いていて、その証拠もあるのでそれを元に、

慰謝料請求と親権の確保、養育費の支払請求をする書類を作って欲しい」

と言っていただくと、相談者の口述に基づく書類作成となるのでセーフっていうw

これは本当に極端な書き方をしているので細かくみると事実と異なる部分もあると思います。

ですが、ややこしいですよね。こんなに極端な書き方をしても伝わりにくいと思います。

この辺に関しては未だ争いのあるところのようなので、私ごときが話題に出してはいけない分野(怖)

なのかもしれませんが、今のイチ素人としての感覚は将来自分が相談を受けた時に絶対に

必要なものだと思うので、よく分らなくて煩わしいなぁという正直な感覚を綴っておくことにします。

 

今はインターネットでそういった情報を探すことも容易ですし、離婚率増加に伴いその辺のテクニック

(←言い方が悪いかもしれません。すみません。)を記した書籍も充実しています。

なので自分で色々調べてみて、必要な証拠などあれば整理して、その上で相談に行く。

というのが一番賢い方法となるのでしょうか。。。

私個人の考え方としては、そうやって調べたり考えたりしている間に気持も冷静になるだろうし、

権利を得ることを考えるというのは義務を負うことを考えるのと同じことだと思うので、

この条件は単なる自分のワガママではないか?本当に離婚という決断は正しいのか?

ということを改めて考えるいい期間になるのではないかと思います。

 

離婚することや結婚することは、どちらも善でも悪でもない行為で、それらはただ、

自分以外の誰かと一緒に決めたライフスタイルの結果の1つに過ぎないと思っています。

ですが、離婚にも結婚にも、相手を思いやる心や、自分の気持ちや行動を素直な視線で鑑みる

というのは等しく必要なことではないかと、私はそう考えます。

 

今日は随分と主観が多く、嫌な思いをされた方がいらっしゃいましたら申し訳ありませんでした。

私自身もこれからまだ人生を生きていく中で更に考えが変わることもあるかもしれません。

が、これが今現在の私の結婚観であり、離婚観なのです。