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行政書士試験に合格するには。(学習の進めかた編Ⅳ)

☆基礎法学の学習の進めかた

基礎法学は特に勉強をしなくても他の法令科目をしっかりこなしていれば自然に身についているものだ!と予備校の担当の講師の方は仰っていました。何も知らない私はもちろん黙って従うだけなのですが、法学検定を買った時に試しにちょっと問題を解いてみようと思って手をつけた時に、正解率が50%程度であることがわかりました。

2問しか出題されない基礎法学で正解率が50%程度しかなければ2問とも落としてしまう可能性が非常に高く、これはさすがに問題です。なので法学検定の基礎法学を問題を解いてすぐに解説を読み、また、過去問や模試などで問題のパターンを掴むよう意識しながら取り組みました。

1度解いた問題は解説をその場で読んだらもう2度と見ません。そうして色んな予備校が出している問題や過去問を解くことで色んな場所で何度も取り上げられている題材は自然に履修され、頭に残っている状況になるようにしました。

問題を解くのもまとまった時間はとらずに<隙間時間が1分でもあれば1問でも解く>というような方法をとっていたので特に他の勉強の邪魔にはならず、また、民法や行政法の履修でヒートアップした頭を少し冷やす等の気分転換の為に5問だけ解くというようなこともよく行っていました。

同じことを何度も繰り返すと脳も精神も疲弊してしまいベストパフォーマンスは発揮できないので基礎法学は私にとって調度良いカンフル剤になっていました。気分転換といってテレビを見たり漫画を読んだりしてしまうと気分転換の方が時間が長くなってしまうし完全に集中が切れてしまうので、まだ余力があるが疲れてきたというタイミングであればこの方法がお勧めです。

私はこれで基礎法学はどんなに悪くても2問とも落とすというようなことは完全になくなりました。

 

☆地方自治法の学習の進めかた

地方自治法に関しては予備校の講師の方はあえて何かを捨てるならば地方自治法を捨てろ!と仰っていましたが、それもやはりよほどの場合の話だったのでここでも私は捨てませんでした。

ですがやはり時間をたくさんかけるゆとりはありません。にもかかわらず、何が論点になるかもわかりにくく、ここだけ重点的に勉強してれば大丈夫というような項目も無いという風に聞きました。じゃーどうすんねんと。。。

私が行ったのはとにかく授業はしっかり集中して聞くことと、必ず1度は復習すること。そして改正点だけを集めた資料を他の大手予備校さんがPDFで無料配布してくれ、ご丁寧に解説無料動画もあったのでそれもしっかり見ました。後は基礎法学と同じ要領で隙間時間と気分転換に問題を解いただけです。

これが正解なのかは全くわかりません。。。ですが正解率が60%を下回ることはなかったです。恐らく、地方自治法は知識集約型の問題が多いので基本知識を知ってある程度の数をこなせば自然と解けるだけの力はつくのではないかと思ってます。

理解力を問われない教科は伸び率や伸びシロが見えづらいので一概には断言できないですが、やはり<基礎知識の習得と一定数の慣れ>は最低限必須なのではないでしょうか。その上でどんあ場合であっても自分の正解率が60%を下回らない状態まで持ち上げることが出来ればそれでオーケー。

だって、得意科目にする必要はないのです。行政書士試験は60%超えを目指す試験なのでとにかくどの教科でも60%より下にはいかないようにしていればいいんです。その中で得意科目と苦手科目で帳尻を合わせることも前提にするとそれ以外の教科は60%死守です。ここで足を引っ張られるといくら得意教科があっても合格が遠のきます。

行政書士試験ってやつはできる限り綺麗なペンタゴングラフを作れる人間を採用しようとする仕組みなので得意科目さえ伸ばせば合格が見えるようなものではないと思います。

 

☆一般知識の学習の進めかた(強運の持ち主なら実践下さい)

政治・経済・社会・情報通信・文章理解が範囲となっているのですが、まぁ正直ナニソレ??って感じですよね。。。私はまず行政書士試験に一般知識なるものがあると知ってから慌てて新聞をとりましたwww 今まで新聞なんてとってもいなかったヒドイ有様な私としてはどの新聞がいいかもわからないのでもうとにかくニッケイとってりゃ間違いないだろ!ってぐらいのノリで定期購読を開始しました。

新聞に関しては必要派、不要派ともに意見は非常にわかれるところですが、私個人としてはとった方がいいんじゃない?ってところです。理由としては以下にまとめました。

・現在の政治の動きがわかる ・社会(特に福祉関係)の情報が多い ・法改正の動きもすぐ解る

・情報系の法律もまだまだ改正、整備段階のものが多く話題の論点がわかるようになる

・将来、行政書士になれば新聞ぐらい読んでなきゃ社会人として活動しにくい

まぁ、ニュースをマメに見てれば大丈夫じゃね?と言われればそうなのでなんとも言えませんが、ニュースは時間が決まっているし大きな論点でなければ時事的なものしか取り扱われないので見逃す危険があるのに比べて、新聞は見たい時に見たいタイミングで読めることや忙しくても次の日に前日の新聞をまとめ読みなんてこともできる点で私の融通に合わせてくれるツールの1つとして捉えています。

私は高校は工業高校なのでいわゆる普通の学校教育で学ぶ教科的なものは高一までしか無かったので(高二からは選択で専門教科を学ぶのです)政治・経済はもちろん現代社会の知識はほぼゼロだったのですが、社会は新聞のおかげで割と得点を稼げたように思います。

 

一般知識対策としては政治・経済なんて今からやったって絶対間に合わないし無理!ってわかっていたので文章理解と情報通信で5問厳守!そして社会で(むしろ運で)1問とる!って決めてました。こんな作戦なので正攻法ではないし、ほぼ運任せなので全く勧めません。

最低限の基礎知識として山川出版の<もう一度読む政治経済>は読みました。これを読んだことで得点に繋がったということはありませんが、模試等で一般知識と戦う際に、最低限の礎としては役に立ってくれました。(足し算は習ったから掛け算知らなくても足し算で対応的なことです)

でもこんな付け焼刃では試験には全く歯が立つわけはなく、政治経済は恥ずかしながら全然得点できませんでした。

 

次に文章理解ですが、もともと学生時代から国語は5しかとったことがなく、文章理解は得意だったので予備校で文章理解の授業を受けた以外は実は特に対策はしていません。。。役に立たなくて申し訳ないです。

文章理解が苦手な方はコツコツと演習を重ねることでパターンやコツが掴めるようになるのは間違いないので試験を受けると決めた段階で法律の勉強と並行して文章理解の問題をちょくちょく解くことを推奨します。

 

情報通信に関しては情報3法の条文を読み込み、四の五の言わずに内容をとにかく飲み込みました。なんせ8ヶ月の受験期間では一般知識に時間をかけてるゆとりは無かったので。。。

でもこれで実際に文章理解3問、情報通信2問、社会で1問無事にとれたので私と同じように政治・経済・社会の知識に基盤が無い人で国語が得意な人はこの作戦で強行突破しか方法はないと思います。

モンテスキューがどうのリヴァイアサンがどうのなんて一生懸命覚えても出題範囲が広すぎるので、相当広く間口を構えて対策をしていない限りは結局<運の要素>が大きいと思います。今回の試験だってペットに関する問題が出たんですよ。真面目にセンター試験問題集とか解いて対策してた人にはとれない問題で、長年犬を飼っていた私には常識問題でした。これを運と言わずしてなんと言うのか。。。

神頼みでもおまじないでも風水でも一日一善でもなんでもいいのでできる限り運も高めておきましょう!黒子のバスケから緑間真太郎より以下の名言を送ります。

 

「俺は運命に従っている。そして人事は尽くした。だから俺のシュートは落ちん!! 」