子供がいる女性は働けない?①

最近は女性の起業家が増えていて、德留行政書士事務所でも女性起業家のご相談を受けることがあります。
また、離婚協議書の作成でお問い合わせを頂いた中で、専業主婦だった方が今後の生活の収入を得る手段としての起業のご相談をお受けするような場合もございます。

そういった時にお子様がいらっしゃる方は、『子育てとの両立』を大きなネックとして悩まれている場合が多いです。
現状家でお子様と過ごしている方はもちろんのこと、保育園や幼稚園にお子様が通われている方も、何かあればすぐにお迎えに行かなければならないという状況の中で、パート勤めすることですら周囲に迷惑をかけるので難しいと考えてしまいます。
実際に私が話を聞いた中でも、熱があるのでお迎えをとの電話を受けて慌ててお迎えに行ったら家に帰ってきて排便をしたら治った(ただ力んでいたので一時的に熱が上がっただけだった)、というなんともやりきれないお話を聞いたこともあります。
そういう経験があればあるほど、働くことに萎縮してしまう気持ちはよくわかります。

では子供がいる女性は仕事はできないのでしょうか?
私がこの質問をされた時は、状況にもよると思いますとお答えすることしかできません。
その方の置かれた環境によっては容易に働ける場合もあれば、努力をしても現実的に難しいと言わざるをえない場合もあるからです。
はっきり言えることは、努力をしないでワガママを言うならば、働く事はほぼ不可能だということだけです。
例えば急な呼び出しの対応がネックなのであれば、身近に身内でも友人でもご近所さんでもなんでもいいので頼れる人を探して関係作りを日頃からしておくしかありません。
身内であれば日頃からコミュニケーションをとって迷惑をかけない範囲を話し合わなければいけませんし、ママ友であればもしもの時はお互いに子供を預かり合うのもいいでしょう。近所のおばちゃんであれば預かってもらう代わりに重い買い物は代わりに行ってあげるとか、なんでもいいので日頃からそういった相互扶助の関係作りが必須です。

そういった事が苦手な方であれば、お金はかなりかかってしまいますが、病児保育をしているところを何箇所か登録しておいて、ベビーシッターさんも利用登録しておいて、シッターさんにお迎えに行ってもらったり、病児保育園に預けるという手段だってあります。
もちろん、相互扶助と保育機関の両方を準備出来るのであればそれに越したことはありませんし、より働ける確実性は増すでしょう。
簡単に言えば、周囲とコミュニケーションをとるのは嫌だ、お金もかけられない、というのであれば、働けない可能性が高くなるということです。

大事なのは自分がどの部分を大切にしているかを自覚した上で生活の組み立てをすることではないでしょうか。
家庭を守るのも大変、働くことも大変、自分らしく生きることも大変。何をするのも大変でしんどいことですよね。
その中で全部が一番でどれも譲れないのであれば、1つの大切なものを選んだ方の3倍は最低でも努力しなければならないのは当然です。
もちろん人間なので頑張れない日もあったりするのですが、今日はいつもよりなんだか気分がいいぞって時にいつもよりちょっと努力してみることで少しずつ変わっていけるのではないかと信じて私は日々を送っています。