前回宣言したとおり、今回は『なるべくリスクを減らして上手に交流会に参加する』にはどうすればいいのかについて書いていきたいと思います。
ただこれはあくまでも出来る限り自分で出来るリスク回避のための努力と、上手な立ち振る舞いについての考察になりますので、「この通りにしておけば絶対大丈夫」とか、「デメリットが無くなる」という魔法ではないことをご理解した上で読み進めください。
そもそも交流会なるものには全くのハズレ回や完全なアタリ回だって存在する場合もあり、また、どれだけリスク回避に努めてもめちゃくちゃ悪い奴に目を付けられてしつこく付き纏われてしまう災厄に見舞われる可能性はゼロには出来ません。
たくさんの人と出会うということはそういうことです。
そしてそれはこれから自営業を行なっていく上でも同じことが言え、最初から料金を踏み倒すつもりの相談者もいれば、利用するつもりで近づいてくる他士業もいれば、悪徳業者の営業だって受けるのです。
では、ご理解いただけたものとしてここから本題に入りたいと思います。
リスクを減らすためには
①交流会はあくまで出会いの場だと割り切ること。
交流会の会場でいきなり大アタリを引こうなんて考えたり、この人と絶対に仲良くなりたいと思って特定の誰かを深追いしてはいけません。
交流会はあくまで出会いの場であり、それは相手方にとっても同じことです。あなたが1人の人にたくさんの時間をかけるとあなたが他の人と出会うチャンスを失うだけでなく、そのお相手のチャンスを奪うことになるため嫌がられます。
②自分のことをちゃんと話さない人はスルーで良し。
名刺交換をしたらその後は自己PRの時間です。このタイミングで自分を売り込み、また、相手を知る大切な時間になるわけですが、①でもお話した通り、ここで1人に割ける時間はわずかしかありません。
ここで何を聞いてもロクな返事もせずにのらりくらりしている人に出会ったらさっさと次へ移動しましょう。
その人は「人から獲る情報だけを搾取しに来ている人」か「本当に何も考えていない人」かのどちらかである場合が多いです。
ただの人見知りであったりコミュ障である場合もありますが、その場合であってもここで時間を使うのはもったいないのでここではスルーです。
③やたらと自分を大きく見せてくる人は警戒せよ。
とにかく自慢やそれに類する話しかしない人、自分はかなり稼いでいる等と自分で言って回る人は話半分に聞いておいて距離をとった方が懸命です。
本当にすごい人であれば後日調べがつきますし、色んなところから話が回ってきます。仲良くなりたければそうして素性が判明してから連絡すればいいのです。
ですがわざわざ初対面の相手に自分を大きく見せる人は対人関係において圧倒的上下関係を求める人が多いので対等には見てくれないことを念頭におき、自分が下についても良いと思った人にだけアタックする方がいいと思います。
交流会での上手な振る舞い方とは
①名刺は多めに用意すること。
当然のことですが名刺が無い、もしくは切れてしまったなんていうのは問題外です。相手も経費を使って名刺を交換しているのに名刺も持っていない初対面の馬の骨に良い印象は持ちませんし、そもそも忘れられてしまいます。
②簡潔に自分をPRする言葉を用意しておくこと。
相手が自分の話を聞いてくれる時間は短いです。そして、交流会は一度に多くの初対面の方と出会う場です。その時に漠然とした話しかしない人は数分後には忘れられます。
無理に自分を良く見せようとしなくていいので、「自分がどんな人間で何がしたいのか」を明確に言葉にして用意しておきましょう。
③相手に聞きたいことを用意しておく。
これは②と連動しますが、自分のことを伝えたら相手のことを知る番です。相手が話し上手で自分の聞きたいことも全て自ら話してくれるなんて方はめったに居ないので、短い時間の中で必要な情報を伺うためにはこちらで質問事項を用意しておくべきです。
「どんな立場の人と仲良くなりたいのか」「どんな業務をしたいと思っている人と情報交換したいのか」あなたがこの交流会で求める人材に、お相手の方が適した人なのかをズバっと仕分けできるような質問事項を3つほど用意しておきましょう。
④来賓リストを確認し、的を絞った相手から順番に出来るだけ多くの人と名刺交換する。
交流会には来賓の方がいらっしゃる場合も多くあります。同期や同じ立場の異業種の人との交流も大切ですが、来賓の方とお話出来る機会は滅多にありません。優先的にご挨拶に伺いましょう。
また、意気込みとしては会場にいる全員と名刺交換するんだというぐらいの気持ちで積極的にご挨拶しまくってください。
バイキングを食べたり飲み物を選んでいるような暇はありません。とにかく周りをしっかり見て、良さそうな人からアタック、1人でいる人を見かけたらアタックです。
交流会という2時間程度の限られた時間の中で出会った人の有無を見極めるのはよっぽど振り切っている相手でもない限り困難です。
そして、それはお相手の方も同じことを思っていて、あなたのことを判断しかねているのです。
ですので交流会はあくまで出会うだけの場として、とにかくたくさんの爪痕を残してきてください。
当然、いいなと思ったお相手には後日どんどん連絡してください。判断はそれからです。
また、自分に対するアプローチがどれだけあったかにも注目してください。
名刺交換を50人としたとして、お相手側から連絡をくれた人が何人いたのか。
それがあなたが交流会で好感を持たれた数であり、今回のあなたが上げた成果です。
これが少なかった時は是非振る舞い方を見直し、自己PRを見直して次回に備えてください。