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一般教養と法学のバランス。

行政書士試験は法学の勉強だけでなく、一般知識も試験科目に含まれています。しかも、一般知識の点数は足切りの評価基準があり、行政書士試験が難関とされるポイントの一つとなっています。

一般知識は大きく分けると政治経済社会(7問)・情報通信個人情報保護(4問)・文章理解(3問)の3つにわかれます。そして、足切りラインは40%となっているので、つまり24点以上、6問はクリアしなければ法令科目の採点もしてもらえずにサヨナラとなるわけです。

勘の鋭い方はもう気付いていると思うのですが、<政治、経済、社会>これって、出題範囲ってどこからどこまで?ってなります。そして、答えとしては、全ての政治経済社会問題の中から何かが出ますってことなんですよ。(地球が生まれて政治や経済活動を人間が行うようになってから何年経ってると思ってんだ!しかも、それって現在進行形で出題範囲が増えていっているではないか!ってツッコミたくなります)

となると、それをフォローするために勉強しようと思うと法令科目と同じくらいの量の勉強をしなければならないのがわかると思います。しかし、出題されるのはたった7問です。

7問のために法令科目と同じような時間なんてさけるものか!って考えたとしましょう。でも、法令科目で220点とれたとしても、一般知識で24点とれなければ合格できないのです。

それがために涙を飲む方が多数いると聞きますし、予備校にもその経験者の方がいらっしゃいます。

ではどう対策していけばいいのか?色々とアドバイスを聞きますが、ここは本当に議論のわかれるところみたいですね。同じ予備校の講師陣の中でも大きく意見がわかれていることから見ても顕著です。

 

 

①とにかく文章理解を鍛えて文章理解の3問は落とさないようにするという国語力特化パターン

②個人情報保護法の条文を暗記してしまってそこの3問は落とさないようにする記憶力特化パターン

③政治経済社会を法令科目と同時進行で積み重ねて勉強する地道な努力パターン

おおよそこの3つの分類があって、①と②の組み合わせでクリアを狙うとか、②と③で狙う、①と③で狙う、全部やる、という風にわかれるようです。

で、どれがいいのかというのが一番気になるところなんですが、結局自分が何が得意か、どの形なら努力が出来るのか、というところにかかっていると思います。

そもそも中学や高校などで現代社会がすんごい得意だったぜ!って人なんかは既に基礎力があるので、そこに上積みを乗せていくのが効率がいいと思うし、IT関係にお勤めの方であれば情報系をまずは押さえて、あと何をやるかだと思います。

ただ、国語がすんごい得意だったぜ!って人が文章理解を確実にとれるのか?ということに関しては私自身の考えとしては疑問があります。

というのは、私自身が学生時代国語は得意で、特に勉強もしなかったけど5以外の成績をもらったことはありませんでした。なので文章理解は楽勝だろうと思って過去問を解いてみたところ、だいたいの場合が3問やって2問正解にとどまります。

簡単な問題だったり、得意な分野であればもちろん3問とれますが、実際の試験でそう都合よく出題される前提で挑むのは間違っているので、私自身の評価は2問はとれるだろうと推定されるわけです。

ですが、これも平均2問であって、試験では難問しか出ないことだってあるわけです。そうなると、確実に2問とれる!とは言い切れない非常に不確かな推定なんですね。

なので、過去問や、公務員試験の文章理解を解いた時に全問正解だ!って方は3問とれる計算でもいいと思うのですが、同じように2問ないし3問というレベルであれば、そこを確定点数として計算はしない方が安全だと思うのです。(せいぜい1問はとれると計算する程度でしょうか)

 

私の場合は個人情報保護法もわりと得意で、WEB広告の営業の仕事をした経緯もあるのでインターネット用語も人並みにはわかります。過去問の傾向から推定すると、インターネット関係は基礎的な問題しか出ていないようなのでこれは確実にとれるとふんでいます。

辛めに点数配分を計算すると、文章理解4点、情報系8点、なので残りは政治経済社会で最低12点とらなくてはいけないのです。

現在の平均点から計算すると、文章理解8点、情報系12点、なので残りは1問だからいくらなんでも学校教育はうけてきたし、新聞も読んでるし、1問ぐらいはわかる問題があるだろうっというメドをたてることも可能です。

ですが後者の配点計算を立てた方が足切りにあっている率がかなり高いように思います。

そもそも、足切りにさえあわなければいいという最低ラインを目指す勉強法は不慮の事態に対応できません。風が吹けばなんとやらです。

足切りラインを超えた得点分は、総合得点で見た時に加点となるのだから、できるだけ多くとれるところがあるならとるべきだと私は考えます。極端に言えば、法令科目の中でも地方自治法がどれだけやってもわからないなら地方自治法は諦めて、個人情報保護法で点数をとるということをするのも可能性の一つとしてアリだと思うのです。

大事なのは自分の適性を正しく分析理解し、方法を定めていくことなのではないかと思います。時間がたくさんあるならば苦手分野をしっかり克服し、得意分野はしっかり伸ばすのがもちろんベストですが、それはさすがに間に合わないよって場合は完全に苦手な分野に固執して立ち止まるくらいなら少しでも得意に近いところを伸ばすほうが誰しも早いです。

 

でもあくまでこれは私の勝手な考察であり、みなさんそれぞれ色んな考察のもと勉強を進めてらっしゃるようなので、結局何が答えかは試験が終わった時に受かった人のやり方がその人にとっては正解なんだとしかいいようがないですからねww

予備校の他の生徒の方もここまで受験が近づいてくると、勉強方法についてのアドバイスを求められても責任がとれないので答えにくいと悩んでらっしゃいましたが、親身に相談にのって一生懸命対応してくれた人間に対して、あなたの勉強方法のアドバイスが間違ってたから自分は落ちたんだなんていう奴は法律を操る仕事に就いちゃダメな人だろと思う私。。。

まぁなんというか、世の中には色んな人がいて面白いのですが、みんなそれぞれ違うので正解を人に聞いても見つけられないのが当然なんだと思います。

自分の正解に近いものは似たような人の経験談から吸収できると思いますが、結局決めるのは自分だし、答えが出るのは結果が出た時ですから、最後まで自分の決定に従って突き進むだけですね。