2013年度の行政書士試験を私自身が考え、行動をしたことを全体を通しての視点で考察することで、少しでも行政書士という同じ目標を目指す方のお役に立てればと思い、試験のまとめのようなものを書いてみることにしました。
☆勉強を始めるにあたって。(方法論)
行政書士を志そうと決めた時、私自身には試験に対するなんの知識も情報もありませんでした。ですので、司法書士をされている夫の友人にアポイントをとり、法律の学び方や大まかな流れを伺いました。
その方が仰ったのは、その方自身は司法書士試験を初めは独学でスタートされたこと。そして仕事をしながらの勉強は時間的ゆとりもなく中々進まないまま、自分の甘さも手伝って何年か合格をつかみとれないまま苦しい日々を過ごしたこと。ある時、このままでは何年経っても同じ結果を繰り返してしまうと思い立ち、お金を貯めて予備校に通うことを決意。仕事をしながら予備校に通うのはすごく大変なことだったが、おかげで独学では解らなかった正しい勉強の仕方が解り、予備校のカリキュラム終了後、そこで学んだ勉強法で自習を進め、見事司法書士試験に合格、予備校で知り合った仲間とともに事務所を設立し、その後、独立して現在に到るとのこと。
とにかく合格してしまうこと。これをとにかくクリアしなければスタート地点に立つことができない。そして、そのためには自分に合った正しい勉強法を早く見つけ、最速で合格を目指すのが望ましいので無理をしてでも一度は予備校に通う、その際には、体験入学や説明会等を駆使し、出来る限り自分に合うと思う学校を探すこと。そこで自分一人になっても勉強できる力をつけた上で独学をする方がお勧めです。そう言われました。
なるほど、それは確かに勉強方法もわからないまま、良い教材が何かもわからないままひたすら本を買って学習するよりは道標を作るべきという考え方は非常に納得できる。そう考えた私はその方のアドバイス通り、有名予備校3校ほど資料を取り寄せ、最も自分に合うと思った1校と契約しました。
今このことを振り返って考えてみても、この選択は私は正しかったと感じています。予備校で教わった勉強法は方法自体はいくつか本を読めば見つかるかもしれませんが、考え方という点では独学では辿り着けなかったであろうと思うからです。
具体的に言えば、<体系的学習>ということを本当の意味で理解するのは独学ではとても難しく、時間がかかると私は思うのです。方法論があって、それをその通りに実践しても、<暗記>ではなく、様々な法律を体系的に<理解>するのは容易ではありません。
ですが、私が8ヶ月で合格できたのはこの体系的学習のおかげとしか言いようがないし、他のメンバーを見ていても、やはり合格されているのは体系的学習が身に付いている方達だけでした。
☆勉強を始めるにあたって。(精神論)
私は2月に行政書士になろうと思い立ち、調べたところ試験は年に1回11月にだけ行われること。そして、合格率は毎年7%前後の大変厳しい試験であること。この二つを知りました。
その上で冒頭の司法書士の方の体験談も念頭にあったので、一番最初に立てた計画は、今年は勉強法と基礎知識を習得して経験を積む為に試験を受け、来年度の試験で合格を勝ち取るという<2年ごしの計画>でした。
その計画はすぐに改められることになるのですが、そのきっかけは予備校の説明会で対応してくださった先生が仰った一言が始まりでした。
「今年受かりたいとは思わないのですか?」
でも今すでに2月末だし、私は法学部出身でもなく初学者で、みんな何年も勉強してやっと合格したって話ばかり聞くのに今年なんて無理なんじゃないの?そんな思いが頭の中を巡っていました。その時の私の顔を見て恐らく私が何を考えているのか察した先生は次にこう言いました。
「まぁ、その感じでは無理そうですね。」
負けず嫌いな私としては正直カッチーンときました。www そして問い返しました。そんなこと仰りますが、実際問題初学者がこの時期からで今年合格することなんて可能なんですか?
「勉強するのは私ではないので一概には言えませんが、今年合格するんだと覚悟を決めてしまって、本気で勉強なさるのであれば可能です。」
この言葉には目から鱗でした。すごく当たり前のことなのに、その時の私は合格率だとか、人の体験談や世の中にはびこる噂等に振り回されて、出来ない言い訳ばかりを用意し、肝心の自分の意志や気持ちを見失っていたのです。
<合格するかどうかを決めるのも、その為の努力をするのも自分>
このことに気付かせていただいた時に完全に決意は固まりました。私は今から猛烈に勉強して、必ず今年合格する。そう目標を改めたのです。
そしてこれも結果として、私を8ヶ月で合格へ導いてくれた大きな指標となっていました。
最初から自分で目標を明確に設定することで、そのためにしなければならない必要なことが明確化される。必要な行動事項が明確ならば、あとはそれをただただ処理していくだけです。
大事なことは、迷わないことと言い訳をしないこと。これさえ守れれば合格までの勉強準備は整ったと言えると思います。
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