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法定地上権。

予備校の授業で今は民法の復習をしているのですが、その中でも担保物件を重点的に今回は行われました。

自分の中で、留置権、先取特権、質権、ここまでは特に理解できない部分は無い状態という認識で、実際に授業を聞いていても全部分かる分かると思いながらすごくすんなり頭の中に入ってきたし、講師の方の質問に対しても心の中で出した答えは全て合っていたので、問題は無さそうだと確信に到りました。

問題は抵当権です。厳密に言うと法定地上権に対して非常に苦手意識がありました。

一番最初にweb講義を見た時は全く理解出来ず、授業の録音を聞いてみても分かった様な分らない様な。。。って具合だったので確認のために問題を解いてみるとやはり分らないので理解していないと判明。

次に私のとった行動は、色んな人の色んな角度からの説明を聞けばしっくりくるポイントが見つかるかもしれないと考え、予備校の他の生徒さん達に説明を求めたのですが、数人に聞いてみてもしっくりこない。

これはマズイと思い、その一連の流れと現在の自分の頭の中の法定地上権に関する知識の状況を予備校で一番頼りにしているお兄さん的な人(入校した初日からお世話になっている親切な方)に相談してみました。

 

そのお兄さん曰く、

①徳留さんは自分の視点を競売によってその土地や建物を購入した人の視点にしているから利益考慮に合わなくて混乱しているのではないか。

②問題文の多数当事者で二転三転する言い回しに気をとられ過ぎてそもそもの問題の内容に目を向けられていないのではないか。

③一旦内容の理解の部分は置いておいて、法定地上権発生の要件の4つを覚えてしまって、問題を解く時にとにかくその要件にあてはまるかあてはまらないかだけを見るようにして解く練習をしてみよう。

④それでも分らないと思った時は一旦、法定地上権のことは全く考えないようにして他の部分の勉強だけをして、しばらく経ってからもう一度新たな気持ちで向き合ってみると突然理解できることもある。

という助言をしてくれたので、それを全て実行しました。

 

授業が法定地上権にさしかかった時に、不安な気持ちを持っていた状態で聞き始めたのですが、聞いてみるとなぜか理解できる!自分の中でバラバラだったパーツが全て繋がってしっかりと形になったのがはっきりと解るようになっていたのです。

形が完成しているのでどの角度、どの視点から見ても混乱しない状態にいつの間にか出来上がっていて、それに気がついて嬉しくて仕方がありませんでした。

授業が終わったあと、私より更に1か月遅れて入学した方が当時の私と同じように頭をかかえていたので今度は私が他の方に伝える番だなと思い一生懸命法定地上権について話しました。

その方もやはり、そもそも法定地上権は抵当権の1部であるということが理解できておらず、混乱しているようでした。

「法定地上権<抵当権<債権者保護」

この構図を説明し、そもそも債権者のために法定地上権は存在している。だから債権者の権利を侵害するような結果にはなり得ない。第一抵当権者、第二抵当権者と複数現れた場合でも、第一抵当権者と第二抵当権者では明らかに第一抵当権者の権利の方が強いので第一抵当権者の権利を守る形で法定地上権の効力は発生するということをまず基礎において考えてみるべき。

とお伝えしたところ、すっきりしてくれました!

その様子をみていて講師の方が徳留さんが誰かに教えてる姿を見てると私にあまりに似てて面白いわーと言ってくれたので、理解の仕方も教え方も正しいと証明されたようで本当に嬉しかったです。

 

この一連の流れができたのは全てお兄さんのおかげなので、後でお礼を伝えたところ、

「言われたことを素直に聞いて行動に移したり、今までの自分の積み重ねをあっさり0にして捨ててしまえるのが徳留さんの長所であって、その強みが勉強の速度や理解を高めているんだから自分の力だよ」

というなんとも仏のようなお慈悲に溢れる優しい言葉をいただきました。この人は本当になんていい人なんでしょうね。

自分が依頼者として何か法的に不安なことがあって相談に行った時にこんな人が相談に乗ってくれたらもう頼もしくて安心できるんだろうなぁと思います。

自分も第三者からそういう風に思ってもらえるような人間にならなくては!と、知識(ハード面)だけでなく、人間性(ソフト面)の重要さについても改めて感じることができた好日でした。