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行政書士試験に合格するには。(学習の進めかた編Ⅱ)

☆行政法の学習の進めかた

まず初めに言っておきます。私は行政法が得意ではありません。最初に学んだ法律が民法だったからなのか、性格的な問題なのかは不明ですが、私は民法は得意で行政法が不得意という、法律を勉強中の一般的な生徒の大半とは真逆の人間でした。

ですので、行政法の方が民法より得意だという方はこの項目は目を通す必要はないかもしれません。あくまで行政法が得意ではないと自負する人間がその中でなんとか合格するために行った試行錯誤をお伝えするものなので、誰にでもあてはまるルールはここには少ない可能性があります。その中でも何かヒントを得ようと思える方だけ読み進めてください。

 

行政法の授業が開始されるにあたって私がまず行ったことは授業の範囲を一度web講座を聞いておくこと。そしてここでも理解した部分としていない部分を仕分けして付箋を貼って授業に挑み、授業を聞いた後は今回受講した部分全ての復習を行い、再度、理解した部分とそうでない部分の仕分けを行った上で、次回授業分のweb講座を一度聞いておく。この繰り返しでした。

行政法が得意な方はこのやり方でほぼ問題なくゴールに辿り付けるのだと思いますが、この時点では私は行政法が苦手だという意識もなく、なんだったら民法より簡単かも?ぐらいに勘違いしていました。自分でいうのもなんですが、とても浅はかで残念な人間でした。

法律に対する慣れのようなものが出来てきたことで気が緩み、錯覚を起こしていたのです。自分は今、ただただ法律の表面をなぞっただけに過ぎないのに、理解しているような気になっていたんですね。そのことに気が付いたのは行政法の授業が全て終わったあとでした。

解ったような気になっていた私は前述した通りの勉強法と同時進行で親和性が高いとされる憲法の統治の部分の自習を行い、それが終わると人権の部分にも手を進め、行政法の授業が終わる頃には憲法もひと段落したつもりでいます。(憲法に関してはまた別で取り上げますのでここでは割愛します)

 

自分が行政法を何も理解していないと気が付いたのは抜き打ちテストのようなものを授業で行われた時です。予備校のクラスでは最初から受講している方は既に憲法・民法・行政法と主要3法を終えた段階ですので<法律の横断的理解>を推奨する担任教師による全教科に及ぶ抜き打ちテスト(小規模な模試のようなもの)を受けた時に自分でも笑ってしまうぐらい行政法の問題が解けませんでした。

とにかく追いつくことを最優先に勉強を進めたため、インプット作業に時間を注ぎ、アウトプット作業に全く手をつけていなかった私は「理解していること」と「理解した気になっていること」の区別がしっかりできておらず、そして民法は理解できていたが、行政法のほとんどは理解した気になっていただけだったことに気付かされたのです。

ここから巻き返そうにも授業は会社法が始まります。しかもweb講座も授業も聞いて、テキストを読んで復習した上での理解した気になっている病という重症患者である私は再度web講座を聞いてもテキストを読んでも、民法では簡単に明確化できていた、<どの部分>を<どのように>理解していないのかに気付けません。それぞれの項目の知識だけはばっちり脳に入っているからです。

本当に焦りました。しかし時間は待ってくれません。ここで行政法に執着していては会社法がおろそかになってしまう。それだけは避けたい。なのでいったん行政法は置いておいて、会社法の間は会社法と平行し民法と憲法のアウトプット作業にひたすら勤しみました。

 

私の行政法苦手意識が克服されるのはなんと試験1ヶ月前という直前期に訪れます。

試験1ヶ月前の私は行政法以外には自信があるが、行政法だけは全く得意と言える項目すらない状態でした。行政書士試験は行政法が一番問題数・配点率が共に多く、極端に言えば行政法が出来る人間が受かる試験です。(そもそも<行政>書士試験だし・・・)

民法と憲法と会社法を満点とっても行政法が得意な人には勝てません。行政法でも必ずある程度の点数をとる必要性があります。そしてそれは条文丸暗記や過去問を繰り返すことだけではクリアーできないことは明白です。(多くの先人の失敗や自分が問題をひたすら解いても理解までには辿り着けなかった事実から導きだした答えです)

なんとかあと1ヶ月で出来る対策はないものか必死で考えた私は、行政法の積み上げ方を最初に失敗してしまったせいで1つの箱の中に情報や知識だけがただ乱雑に、かつ、大量に投げ入れられていて片付けようにも収集がつかない状態になっていることに気が付きました。

そこで原点に帰り、この状態から<体系的学習>ができている状態にするにはどうすればいいかを考え、予備校の仲間にも相談しました。そして出た答えはこうです。

<行政法を逆から勉強すること>

つまり個別毎に、国家賠償法を勉強し、行政事件訴訟法を勉強し、行政不服審査法を勉強し、行政手続法を勉強してから最後に総論に戻るというやり方です。ごちゃごちゃで何も見えなくなってしまっている行政法という箱から国家賠償法の知識を一度全て取り出してしまって別の箱に移す。事件訴訟法も不服審査法も手続法も同じように全て別の箱にいれてしまいます。

その上で総論を足がかりにして、行政法の箱にそれらを今度は混ざらないように、崩れないように、1つの形に積み上げ直しました。その際に気をつけたのは以下の4点です。

・それぞれの法律の制度趣旨の違いに着目すること

・それぞれの法律の相違点の明確な線引きをすること

・なぜその相違点が発生するのかを制度趣旨と照らして理解すること

・理解に必要ではないただの細い知識は捨ててしまうこと

もともと必要な知識のパーツは授業とテキストの読み込みのおかげで頭の中に入っていましたので、それぞれの法律の分類を正確に行えたことで、ただの瓦礫を形にすることは短期間で可能でした。

全体の形と各法律毎の制度趣旨や相違点が見えてしまえば細い知識なんてはっきり言って受験生にとっては不要だと思います。そんなものなくても制度趣旨から考えていけば自ずと問題の答えは導き出せるようになるので暗記の知識は必要ないからです。

私法は理解で公法は知識だと言う方をよくお見かけしますし、私自身も最初はそう思っていましたが、行政法にも理解はあります。条文でよく見かける「○○しなければならない」と「○○するよう努めなければならない」これを暗記で覚えてしまうより制度趣旨から理解するようにすれば、その差はどこから生まれるのかを考えることが出来、ということはこの場合どちらなのか、という答えを導き出すことができるようになります。

行政に関する法律の条文全てを暗記してしまえるほどのスペックがあれば問題ないでしょうが、私のようにそんなメモリー積んでねぇよって方は理解しちゃう方をお勧めします。頑張ってるけど理解が全然進まない!もしくは理解してる時間はない!という方は下記方法をお勧めします。

・六法の「○○しなければならない」と書いてある条文を赤色でマーキングする

・六法の「○○するよう努めなければならない」と書いてある条文を青色でマーキングする

・過去問集を見ながら問題に使われている条文にチェックを入れる

あとはこの六法を寝る前に毎日読んだり眺めたりするだけです。視覚効果を取り入れることで暗記の精度も上がるし、漫然と条文を読むよりも「この条文はよく出題されているな」とか感じながら読むだけで定着率も上がります。私も理解に辿り着けない内は必死にこれで暗記してました。

 

今までと同じ学習方法でなぜか学習が進まなくなったのであればどんどん違う方法を取り入れてみましょう。でも私がお勧めするのはあくまで方法を取り入れることです。違う教材に手を出すのはむしろ命取りになるケースが多いので私はお勧めできません。

違う教材に手を出すのは最初に決めた教材を完璧にマスターした時です。不安定な状態で違う教材を見ると不安定な知識のベースに更に不安定で中途半端な知識が積み重ねられることによって崩壊を起こします。

崩壊を起こすと私のように何をどうやってもどうにもならない状態まで落ちてしまうので何も知らない初学者の人より地盤が滅茶苦茶なために2,3倍無駄な苦労をしますwww

 

私にとって行政法は最後まで最大の苦しみのタネだったので随分長文になってしまいました。最後に私がもう行政法は崩壊したからダメだと諦めかけた時に勇気をもらった言葉を送ります。

 

 「また積めばいいよ。次はもっとうまく積めるようになってるよ。」(宇宙兄弟より)

 

 

 

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