書士会主催の講習会に行きました。

昨日の3月4日に私は<大阪府行政書士会>が主催する合格者講習会に参加してきました。13時半~16時50分(最後の30分は個別相談会)というなかなかに長尺な講習会で、来賓の方や先輩行政書士の方々も多数お見えになられ、交替で様々なスピーチをしてくださいました。

おおまかな登録の手続きに関することや、登録すると更にはこういった個別会があるよといった組織案内に始まり、先輩行政書士の方々の体験談まで非常に盛りだくさんの内容だったのですが、コンテンツが盛りだくさんすぎてひとりひとりの尺が足らず、それぞれの方の話がどれも大雑把な内容になってしまっているのが残念ではありました。。。

特に個人的な感想としては、登録の手続きなんて書士会のHPに手引きが全部載ってますし、大阪書士会に電話をすれば担当者の人がとてもていねいに教えてくれるのでわざわざお金を払って行く講習会で手引きに書いているのと同じことを話してもらわなくても結構だと思いました。手引きには書いていないもっと細かい部分やコツのような話でも聞ければ有難かったですね。

ですのでその時間を削ってもっと先輩行政書士の方の体験談を長尺で聞かせて欲しかったです。行政書士で開業をする方は年代も職歴もみなさま本当に様々だし、男性と女性ではまた違う部分もあるでしょうし、多くの方からそれぞれのケースの体験談を聞くことができれば必ず得るものはあると思います。

今回は3名の先生がお話下さったのですが、開業してから現在までの10年ほどの歴史を15分そこそこで話すのではやはりダイジェストにしかならず、また、どの先生もこれから開業する我々に対して注意をして欲しいことへの思いがありますのでその話が自然と中心になってしまい、実務のヒントなどは全く得られなかったように感じました。

 

ここ数年、行政書士が資格をはく奪されたり逮捕されたりする事件が相次いでおり、行政書士会も、先輩行政書士の先生も、新人に対して危機感を抱いていることは十分に伝わってきました。

しかし私は思うのですが、最近になってから行政書士を志して勉強してきた人間はそういった現在の状況も知った上で挑もうとしている人間ばかりなのでは?と思います。昔のように資格さえとれば誰でも簡単に年収1000万なんてフレーズに踊らされた時代の人たちとは違うのです。

行政書士は食えない、廃業率ナンバー1、士業の底辺などと言われているこの時代にあえて挑もうとする人間がたかが数万円の甘い話にのって犯罪行為を犯すと思いますか?そんな考えなんだったら最初からわざわざ合格率が低く、業際問題で摘発されまくりの行政書士の資格なんて取らないでしょう。完全に割に合いませんよ。

真剣な思いで行政書士を志し、これからどうやって自分の事業を担っていくのかを真面目に考えれば、行政書士の認知拡大や地位の向上を目指すのは必須要綱です。でなければ自分たちが割りを食うのです。

ですが、このことから一つ勉強になったのは、先輩先生たちは本当に同業者の悪事を恐れているということが判明したので、先輩先生と接する時は会話の内容にも注意して、特に業際問題などには正しい判断知識をもっていないと嫌われるのは確実だなということがわかりました。

業務に関する知識を覚えるのも大事ですが、自分のためにもお客様に迷惑をかけないためにも、しっかりと業際問題についても勉強し、知識を深めていかなければと思います。