同期の廃業。

行政書士業を行うには行政書士会という団体に必ず登録しなければなりません。

そして、登録していると毎月必ず会報のようなものが届くのですが、この会報の後ろの方に登録者数の推移報告が記載されていて、何名の方が新規登録して、何名の方が廃業届けを出された等が実名で記載されています。

毎月新規の登録者数より廃業者数の方が多くて驚かされるのですが、今月の会報には知った名前が載っていたのでますます驚きました。

その方は私と同期登録で、支部も同じ、また、同年代の女性ということもあって名刺交換をし、お話をさせてもらったことのある方でした。

私は専業行政書士としての開業登録でしたが、その方は兼業行政書士をされるということで、お勤めは続けたまま、土日を中心に民事の活動をしたいと当時話しておられました。

兼業行政書士を目指すと言った方は私の周りではその方が初めてだったので、お互い違った立場でどういう活動をしていくのか定期的に情報交換していきましょうと言っていたのですが、いつの間にか廃業をされていたようですね。

もともとお勤めの方でしたし、女性なのでご結婚をされたとか、色々と廃業する理由はあるのだと思いますが、なかなか考えさせられました。

 

私自身、見通しの立たなさに不安を感じることもありますし、病気等で業務が出来ない時のリスクのことは常に考えます。

子供が生まれたら突発的な事象に対して日頃からどういった事前準備をしておくべきか、対応策は常に2重3重にしておけるように行動したりもしています。

今現在から2,3ヵ月後程度のことまでは予測と事前準備で対応できますが、それ以後のこととなるといつも見えません。

行政書士業務はほとんどが単独業務で、継続的な案件はなかなか無いために売り上げの見通しどころか、2,3ヵ月後に仕事があるのかないのかもわからないのが正直なところです。

そのために現在受けている業務をこなしながら営業活動をしたり、見込み客を作ったりして少しでも予測が立つようにしたり、新規顧客の獲得方法を考えたりは常日頃から継続的に行わなくてはなりません。

それと同時に経営者として、常に業務フローを精査し完全なものへ確立していく作業や、そのためのマニュアルや資料作り、営業ツールの作成、終了した案件に改善点はないか反省と考察、情報収集に法令の勉強・・・・・・。

ゴールは見えないのにしなければならないことだけは本当に山積みです。

 

でもこれは行政書士だからということでもなくて、事業主だからということでもなくて、どんな職業の方でも、また、主婦業をされてる方でも同じなのではないかと思っています。

自分の未熟さに心折れそうになる日もありますが、そんな日でも、みんなそれぞれにそれぞれの場所で頑張ってなんらかのお仕事をしているのだと思うと元気がもらえます。

全ての勤労者の方に感謝です!!!