法人の設立業務に携わっていて思うことがあります。
法人を設立するということは1つの権利ある団体を0から生み出すということなのでやはりとても大変な作業です。
当たり前のことですが、行政書士試験の時に勉強した会社法なんかでは全く太刀打ちできず、もっともっと深い知識が必要となりますし、また、本当にその会社のためになる書類を作ろうと思えば広範囲に渡る相互的な知識が必要です。
世の中には何も考えずに定款などでもテンプレート丸写しでさくっと作ってしまう方もいるようですが、それでは事業が拡大していくにつれ、また、事業主さんが新しいアイデアに着手したいと思った時に必ず不備が出てきます。
その度に定款変更を行なうのでは手間も多ければ時間もお金もかかり、プロの仕事としてはそんな定款を作ってしまうなんて恥ずかしいことです。
定款を見ればその会社が見えるとまで言われるのにはそういうワケがあるんですね。
また、事業計画書は会社の顔であり、その会社の道しるべです。
どのように事業展開していきたいのか、どのような信念で活動していくのか、作成する人間が代表者の意図を理解した上で出来た事業計画書とそうでない事業計画書は一目瞭然です。
たまに、なんでもいいからさくっと作っちゃってよとかなりアバウトな感じで依頼される方もいらっしゃいますし、そういう方にはもちろんそれなりにもご対応させていただきますが、より良い書類を作成するためには相互協力が必要です。
依頼する側も、作成する側も、法人を設立すると決めたならばどんな書類にもしっかりと意識をもって取り組んでいきたいものです。